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最近クッソ忙しい主からのお知らせ

おはこんばんちは、ジャバウォッキーでーす!

未分類記事書くのも久しぶりだー!
このところ更新が滞ってすみません。
理由はぶっちゃけ、忙しかったから、です。
だったら、一言書けよ、と思われるでしょう。ごもっともです。
でもまあ、めんどくさくってね。エヘヘ。

前に毎日更新すると言ったな・・・・・・。

アレは嘘だ!!!


・・・・・・すみませーん、毎週更新くらいにしまーす。
まあ、コンセプト(*)は相変わらずなので、まいっか、と主は思ってます。
(*このサイトのコンセプトは誰も見てない、です。元ネタわかる?)

なお、女神テミスの天秤(テミス)に代わってさまよう羊のように(羊)を投下していきます。覚悟してね。
あと、実は「詰みゲー!」は小説を読もう、のサイトの方が色々と進化してたりします。あしからず。

では、ゆっくりしていってね!

・・・・・・なお主はあらゆる要求にもてる力を振り絞って適当に応えます。その辺よろしく。
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詰みゲー!3-10

†††3-10

空は澄んだように青かった。地面も下草がクッションになり、敷いた布とあいまってふかふかだ。風も気持ちよく、木陰で日の光は遮られ、絶妙な居心地の良さだ。
「オーレン!眠るな!」
「はい!まだ寝てませんよ!」
私はお嬢様の怒鳴り声で飛び起きた。
「まだ、だと?やはり眠りそうだったのか!」
「う・・・・・・。と、ところでお嬢様、調子はどうですか?」
私は話を無理矢理反らすことにした。
「ふん、まあいい。調子は・・・・・・悪い」
「そうですか」
お嬢様には『魔力』を感じ取る練習をしてもらっていた。

この世界には魔力があふれている。空気中にも漂っているし、大地にも通っている、もちろん生物にも魔力は巡っている。
魔力は魂のエネルギー源だ。魂にエネルギーを供給すれば、姿を消す。魔術とはその魔力を余分に吸収し、そのエネルギーを変換して使う術だ。
つまりは魔力を感じ取れなければ話にならない。
話を聞けばお嬢様は魔力を感じ取る段階で既に躓いているようだった。そのため、私はお嬢様に、
『木に手を当てて魔力を感じ取る練習をして下さい』
と言ったのだ。

「調子は悪い・・・・・・と。まあ、今日は夕方当たりまでずっとこれやると思ってて下さい」
ちなみに今、お日様は真上にある。
「な、何・・・・・・?ずっと?このままずっと?」
「安心して下さい、お嬢様。昼食休憩とティータイム休憩は用意してますから。あ、水分補給はこまめにお願いしますよ」
「お前という奴は・・・・・・。思ったより厳しいなお前」
「え、そうですか?」
「自覚なしか・・・・・・。一番厄介な奴だな・・・・・・」
「何か言いましたか?」
「何でもない!昼食休憩まであとどのくらいだ!」

†††

さまよう羊のように 8-1

†††8-1

半年前、ココはフォン達の前から姿を消した。
外国人で目立つ彼がいなければマフィアも彼女たちを見つけることはできないだろう、と思ってのことだった。
実際、その通りに今度はフォン達はマフィアに見つかることなく、町から脱出することができた。

それではココはどうなったのか?
たった一人だけマフィアが彼を探し回っている町に残り、何をしようと言うのか?
答えは簡単、彼はナッツを探していたのだ。

マフィアに追われる人間が逆にマフィアを独りで追い回す、などという芸当が一般人にできるはずもない。
そう、独りでは。

彼が以前、大使館に電話をしたとき(二度目の脱出の直前)、ココはスタッフと相談していた。
その結果、フォン、シャーミラ、テト、イプ、ココの五人ではなく、ココを除いた四人で脱出を試みるべきだ、という結論に至った。
しかし、それではココがあまりに無防備になってしまう。
そこでギャットの登場である。
彼は現役の警察官である。やや素行が悪く、この時期に停職を食らっていた。
以前に大使館と関わって(あまりいいことではない)連絡が取れた彼はこちら側にとって正にうってつけの人物だった、というわけだ。

†††

北の海の魔女 79

†††79

その日の行軍はかなり続き、アヴィンの町が視界に入るほどの位置で軍は陣を敷き、野営の準備を始めた。
テントをいくつも張り、飯炊きや寝床の用意を整えていく。

やがて将軍からの指令が兵士達の耳に届く。
いわく、今日は宴会だ。武装を解き、大いに騒ぐがいい、とのことだった。

兵士や隊長の中には敵を目の前にして浮かれ過ぎなのではないか、と眉をひそめる者もいたが、彼らもその命令を少なからず嬉しく感じているところがあった。
陣は見通しのよい荒野に崖を背にして張ってあった。そのため、奇襲の心配はほとんど無い。崖の上から、という考えも挙げられたが、ほとんど針のような山で登る余地はほとんど無かった。
このようなことから西の軍はアヴィンの城攻めを前に、宴会を始めたのである。

†††

詰みゲー! 3-9

†††3-9

「遅いぞ」
「すみません」
私は馬車に乗り込んでお嬢様の不機嫌そうな顔に直面した。
馬車は屋敷のものだ。御者も雇っている。
学校は近くにあり、お嬢様は馬車が嫌いなため、通学は徒歩である。
しかし、今回の目的地は遠いので馬車を使うことにしたのだ。
「出してくれ」
私が御者に声をかけると馬車が動き出した。
お嬢様は馬車特有のがたがたとした揺れが気に入らないそうだ。

目的地は町の外の割と大きな木だ。そこは町と町の間をつなぐ道の途中にあるので馬車で行けるし、人もほとんどいない。馬車も日に二回程度しか通らない。
そこへ行く準備のために私とお嬢様は一度屋敷へ戻っていたのだ。
ふとお嬢様がつぶやく。
「ニーナも来ればよかったのにな・・・・・・」
「おや、お嬢様。ニーナが気に入りましたか?」
「うむ。あいつはなかなかに面白いやつだ。実にからかい甲斐がある」
お嬢様はにやにやと笑みを浮かべていた。
「・・・・・・程々にしてやってくださいね」
「それにしてもどうしてわざわざそんな遠くまで行くのだ?」
お嬢様は笑顔を不思議そうな顔に変えた。
「魔術の練習なら絶対に静かな場所がいいです。集中力が必要ですからね」
「そうなのか」
「そうです」
「ところで」
お嬢様は少し声色を変えて尋ねた。
「お前、魔術を使えるのよね?」

†††

詰みゲー! 3-8

†††3-8

「お嬢様」
気づけば私はお嬢様を呼び止めていた。
わずかに声色が違うことに気づいたのかお嬢様は不思議そうな顔で振り返った。

「・・・・・・どうした?」
「お嬢様・・・・・・。私に魔術を指導させて下さいませんか?」
私の唐突な提案にお嬢様は目を丸くした。
「学校で一から習い直すのは辛いでしょう。是非、私に指導を申しつけ下さい」
私はお嬢様の目が不安から決心へとゆっくりと変化していく様をじっと見ていた。
お嬢様は私の目を見返した。
「頼むわ、オーレン。私を指導して頂戴」

†††

北の海の魔女 78

†††78

中軍が関所を通り抜ける際に幻覚魔法が発動した。
それを見たグルップリーが仮に中軍に駆けつけ、異変を将軍、グルップリーの言うところのヒゲに報告に行ったとする。

十中八九、それは下策だ。
中軍が通るときに幻覚魔法が使用されたということは将軍本人が幻覚にかかっている可能性が非常に高い。
その場合、真実を知る唯一の西の指南役は将軍の前に出たところでたちどころに殺されてしまうだろう。

幻覚魔法の種類にもよるが、ホルトゥンの使用した『幻影』は範囲内の人間全ての感覚を操る・・・・・・いや、上塗りする能力だ。
上からホルトゥンの望んだ絵を描き、範囲内の人間に見せる。見せられた側はそれを現実と思いこむ。
それはホルトゥン本人やグルップリーさえ例外ではなく、『絵』を見せられることには違いは無い。彼らが魔法を看破できるのは上塗りされる前の絵を発見できる能力が高いためである。

『幻影』は感覚を狂わせるだけ。将軍に思い通りのセリフを言わせることはできない。
しかし、命令を聞き、号令を出す人間の感覚は容易く狂わせることができる。
もしもグルップリーが将軍に報告に向かえば、彼は将軍自らの命令で兵に囲まれ、殺されてしまうだろう。

故にグルップリーは何もせず、ただ後軍を進ませていた。
野営の時まで。

†††

詰みゲー!3-7

†††3-7

「そうよ。・・・・・・私はなぜだか魔術が使えない。他の生徒は皆使えるのに・・・・・・」
「無属性魔法も、ですか?」
「そう」
「なるほど・・・・・・」
お嬢様も最初の頃は毎日学校に通っていた。それが半年ほどたった頃からだんだんとサボるようになり、ついにほとんど行かなくなってしまったのだ。
無属性魔法は習わなければ使えない。
しかし、習えば余程のことがない限り使えるようになるのだ。
周りがどんどん魔法が使えるようになっていく中、独りだけ使えないままでいるのは確かに居心地が悪いだろう。

「・・・・・・お嬢様」
私には何も言えなかった。学校に行ってください、と言えなくなった。
言葉に詰まる私の顔を見てお嬢様が微笑む。
「何も言うな。私だってこのままでいいとは思ってはいない。いつかは行かなければならない。・・・・・・だから今日は、行く」
「お嬢様・・・・・・」

再び学校へと歩きだしたお嬢様が私には非常に寂しそうに見えた。

†††

北の海の魔女 77

†††77

やられた。
私たちの負けだ。

最初に魔法が発動するのを見た瞬間、グルップリーはそう確信した。
使用された魔法は攻撃の魔法などではなく、幻覚、相手を惑わす魔法だった。

アヴィンの関所という地形的利点をまるっきり無視して張られた罠にグルップリーは気づかなかった。
利点を無視していたわけじゃない。逆に利用していたのだ。彼は地形性にばかり気を取られていた。幻覚の魔法などまるで考えていなかった。
なんらかの魔法で山や関所にいきなり敵が現れたり、魔法で攻撃されたりする場合も考えてはいた。
魔法で攻撃し、敵軍を全滅させる。
自らの魔法が正にそのタイプだったので視野が狭くなっていたのだろう。

幻覚魔法は厄介だ。
まずかかった本人たちが気づかない。そして使い方を工夫すれば周りにも全く気づかれない。
だから下手に幻覚にかかった相手に、あなたは魔法にかかっていますよ、と説明しても無駄だ。
本人が拒否する場合もあるが、使い手が強制的に拒否させる場合がある。
そんな風に強引なことをしても周囲は気づかないからだ。

例えば、の話をしてみよう。

†††

詰みゲー!3-6

†††3-6

「お嬢様、今日はいい天気ですね?」
「・・・・・・」
お嬢様は道のはるか前方を見据えたまま何も言わずに歩き続けていた。
「・・・・・・お嬢様、気分が優れないのですか?」
「・・・・・・」
お嬢様は依然として前を向いたままで反応は無かった。
「お嬢様!一度屋敷へ・・・・・・」
「もうよい。お前は黙って付いて来ればよい」
突然、お嬢様はこちらを振り返って叫んだ。
私は全く予期していなかった事態に棒立ちになった。

しかし、この程度のことで執事が狼狽えていては話にならない。

「お嬢様、今朝おっしゃいましたね。『私は魔術が使えない』と。そのことでございますか?」
お嬢様はどこか泣きそうな顔で私の目を見た後、ふと視線を落とした。
「そうよ」

†††