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北の海の魔女 49.0

†††49.0

「来たのかい、お入りよ」
少女が部屋の前に立つと中から魔女の声が聞こえ、扉がぎいぎい鳴って開きました。少女が腹をくくって中に入ると、
「そこに立っておくれ」
そう言って魔女はなにやら床に書いてある図形を指さしました。少女が大人しくその陣の中に立つと、
「そのままじっとしていなさい」
そう言って背を向けて準備の仕上げを始めました。なにやらごそごそと材料を選んだり、つぶしたり、混ぜたりしています。

「そこで待っていなさい」
しばらくすると魔女はそう言って部屋を出ていきました。
少女が、どうすればいいのかしら、と考えているとドアの隙間にアリスの小さな顔が見えました。
「アリス!」
少女は小声で友達の名前を呼びました。
アリスが音を立てないようそうっと部屋に入ってきました。
「これは魔法陣ね」
アリスは少女の立っている床の図形を見て言いました。

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