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詰みかけのゲームみたいな世界に迷い込んで1-10

†††1-10

町に着いた。

・・・・・・けどどうしよう。何をするプランがあるわけでもない。ぶっちゃけノリで何も考えずに来ただけだから当たり前だが。
何か魔術師的な格好をしている人を適当に捕まえてみようか、と思っていると。
「ねえ。ねえ、そこの君」
肩をとんとん、と叩かれた。女性の声だったので男性の場合の倍くらいの速度で振り向くと、まさに魔術師っぽい格好をした同い年くらいの女の子(美人!)が立っていた。
頭の大きさに対して不釣り合いに大きな黒くて鍔のある帽子をかぶり、その帽子から流れるように長い金髪があふれ出ている。人形のように美しい顔立ちに、黒いローブを来ていてもわかる均整のとれたスタイル。ただの木の棒みたいな杖もかわいく見える。
要するに俺のストライクゾーンどんぴしゃだったのだ。
(YES!!)
心の中で力一杯そう叫ぶ。女の子がちょっと不思議そうな顔でのぞき込むように俺を見る。
「君、どうかな、レジスタンスやらない?」
「レジスタンス?」
そう、と言いながら少女は紙を差し出す。チラシだった。当然読めない。
「ごめん。俺読めないんだ、字」
ちょっと語弊があるとは思ったが事実なのだから仕方がない。
ああ、と納得したように少女がうなずく。
(説明してくれ。説明してくれ。会話してくれ)
言っておくが下心など全く無い。無いよ。
「じゃあ、説明するわね。立ったままじゃなんだから何か飲みながら」
当然俺は二つ返事でついていった。

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