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詰みかけのゲームみたいな世界に迷い込んで 2-9

†††2-9

「これが都よ!」
「これが・・・・・・ってここ城外じゃん!」
俺、ミリア、キティの二人と一匹は巨大な城壁を外から見ることができる場所に立っていた。
「でもすごいな、これ・・・・・・!」
「でしょ」
その巨大さときたら、端から端まで見通せないほどだった。
まさに圧巻だった。
これなら相手がなんであろうと揺るぎもしないだろう。
俺が城壁を感心したように見ているとミリアは俺に向き直り、まじめな顔で言った。
「よく見ておいて。私たちの敵はこんな城壁を持つ城さえ一ヶ月足らずで落とすような連中なのよ」
「あ・・・・・・。そうか・・・・・・」
そうだ。魔物って奴はわずか五年でこの世界の七割を奪った連中なのだ。人間では何年かけても落とせないような城でも落としてきたにちがいない。
ミリアは城壁を端から端まで眺めて言った。
「・・・・・・この城も連中ならきっと落とすわ」

思えば俺はこのとき初めて敵の恐ろしさを認識したのかもしれない。

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