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詰みかけのゲームみたいな世界に迷い込んで 2-13

†††2-13

場所:城の中、かなり深いところ
時刻:お昼時
状況:たくさんの兵士に囲まれてローブで白づくめの天使みたいな女の子に棒でつつかれてる

「なにこの状況!?」
「・・・・・・静かにして下さいよ」
突然叫びだした俺に白い天使が口をとがらせる。ついでに棒もぽいっと捨てる。要らないのかよ、それ。
「いやー、いきなりこんなマネしてすみません」
「・・・・・・とりあえずはこの状況を説明してくれ」
「そうですね・・・・・・。まあ、ちょっと聞いて下さい」
「・・・・・・わかったよ」
「ありがとうございます。実はですね、魔物が圧倒的に強いので勇者でも呼ぼうと王様がおっしゃられまして。そんなわけで、一昨日、我々は召喚魔法を行ったのですよ。異世界的なところからなんか出てこいー的な」
「なんかってなんだよ。適当だな」
「魔術なんてそんなもんです。・・・・・・まあ、効果は見られず失敗に終わりました」
「・・・・・・適当だからでは?」
「かもしれません。で、ダメだったかー、ははは、と笑っていたのですが」
「笑うなよ。反省して改善点を見いだせ。次に活かせ」
「手厳しいですね。じゃあ、今日は次のアイデアでも考えに市場をぶらつきに行ったことにしましょうか」
「・・・・・・本当は何しに市場へ?」
「食べ歩きです。そうして市場をぶらついてるとあなたに出会ったというわけです」
「俺が召喚された勇者だとでも?」
「そうです。っていうか、そうだったら私の手柄なので、そういうことにしておきました」
「過去形!?妙なところ仕事速くない!?」
「まあまあ」
白い髪の少女はひらひらと俺をなだめるように手を振る。
「・・・・・・ところでさあ」
「はい?」
「お前誰?」
俺は天使を指さしてそう言った。

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