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北の海の魔女74

すみません、北の海の魔女の73に書きもらしがあったので書きなおしておきました。



†††74

三つの軍の行進が始まった。
まず補佐の率いる軍が関所に向かって行く。続いてヒゲの率いる中軍、そしてその後に私の率いる後軍が続いた。

「スプリング隊長」
私は隣で私の指揮を軍全体に伝える号令係のスプリングに声をかけた。号令係ではあるが三つに分割する前は隊長だったので隊長と呼んでいる。
「はい」
なかなかに好感がもてるいい返事だ。
「私の帽子をかぶらせるにあたって適任なのは誰だ?」
「・・・・・・第二分隊の隊長がよろしいかと」
「よろしい、彼に渡そう」



私は文官の格好をしている。元々軍人ではない私は高位の軍人のかぶる帽子をかぶらなければただの文官にしか見えない。軍を三つに分けた今、帽子はそのまま指揮権を意味している。
つまり帽子は敵にとっての目印になると言うことだ。
敵が攻撃してくるとすればこの帽子をかぶった人間を狙うだろう。

指揮官として倒れるわけにはいかない。
・・・・・・つまるところそんな理由でリスクを回避しようとする人間なのだろう、私という奴は。

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