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詰みゲー! 3-4

†††3-4

「私には魔術が使えないからよ」
お嬢様は学校に行きたくない理由を、静かに、告げた。
少しの間私は口を開けなかった。その言葉がいつものお嬢様とあまりにもかけ離れていたから、である。普段から大人びてはいるが、それでもどこか年相応に元気一杯で手に負えない、そんな子供なのだ。
しかしながら。
今、彼女はいつもの元気など欠片もなく、まるでしおれかけた花のようだった。そこには無条件で手を差し出したくなる、助けたくなるような魔力があった。
しかし、助けたくなるのと、実際に助けられるのか、差し出した手が花の助けになるのかどうかはまた別の話だ。

「それは一体どういう・・・・・・?」
私がそう質問しかけるとお嬢様はベッドから勢いよく起きあがり、
「もういい。学校に行く。支度をせよ」
そう執事である私に命令した。

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