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詰みゲー!3-10

†††3-10

空は澄んだように青かった。地面も下草がクッションになり、敷いた布とあいまってふかふかだ。風も気持ちよく、木陰で日の光は遮られ、絶妙な居心地の良さだ。
「オーレン!眠るな!」
「はい!まだ寝てませんよ!」
私はお嬢様の怒鳴り声で飛び起きた。
「まだ、だと?やはり眠りそうだったのか!」
「う・・・・・・。と、ところでお嬢様、調子はどうですか?」
私は話を無理矢理反らすことにした。
「ふん、まあいい。調子は・・・・・・悪い」
「そうですか」
お嬢様には『魔力』を感じ取る練習をしてもらっていた。

この世界には魔力があふれている。空気中にも漂っているし、大地にも通っている、もちろん生物にも魔力は巡っている。
魔力は魂のエネルギー源だ。魂にエネルギーを供給すれば、姿を消す。魔術とはその魔力を余分に吸収し、そのエネルギーを変換して使う術だ。
つまりは魔力を感じ取れなければ話にならない。
話を聞けばお嬢様は魔力を感じ取る段階で既に躓いているようだった。そのため、私はお嬢様に、
『木に手を当てて魔力を感じ取る練習をして下さい』
と言ったのだ。

「調子は悪い・・・・・・と。まあ、今日は夕方当たりまでずっとこれやると思ってて下さい」
ちなみに今、お日様は真上にある。
「な、何・・・・・・?ずっと?このままずっと?」
「安心して下さい、お嬢様。昼食休憩とティータイム休憩は用意してますから。あ、水分補給はこまめにお願いしますよ」
「お前という奴は・・・・・・。思ったより厳しいなお前」
「え、そうですか?」
「自覚なしか・・・・・・。一番厄介な奴だな・・・・・・」
「何か言いましたか?」
「何でもない!昼食休憩まであとどのくらいだ!」

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