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詰みゲー! 3-15

†††3-15

「お嬢様、その通りでございます」
弱音を吐いてはならない、その言葉を肯定する呪詛を私はお嬢様に言わねばならない。
しかし・・・・・・それを私ごときに言う資格があるのか?
こんな中途半端な私が?
私はうつむくお嬢様に提案した。

「お嬢様。私と約束していただけませんか?」
「約束?」
「私はこれより生涯にわたり一切、弱音を吐きません。ですからどうかお嬢様、お嬢様もどうか弱音を吐かないで下さい」

お嬢様はきょとん、と目を丸くした。その目にじわり、とにじんだ光が宿る。
わずかな微笑とともに再びお嬢様は目元を隠すようにうつむいた。
「いいだろう。お前の約束に乗ってやろう。忘れるなよ?」
「もちろんです、お嬢様」
「・・・・・・さて、お前への謝罪も済んだことだからわたしは帰ろう」
「あ、お待ちを。お嬢様」
立ち上がりかけたお嬢様を私はとどめた。

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