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詰みゲー! 3-18

†††3-18

「何だ!?」
立ち上がり、爆発音のした方を、町の方を見ると町の中心にある時計塔の天辺に目がいった。
時計塔の天辺が吹き飛んでいる。
文字盤のあった辺りで内側から爆発したらしく、文字盤の上半分は既に無く、今はひしゃげた文字盤の残骸が残るのみだ。
「時計塔が・・・・・・!」
「時計塔!?」
私のつぶやきを聞こえたのか、お嬢様も立ち上がり目を凝らし、ああ、と絶望したような声を漏らした。
「・・・・・・お、お父様の会議はいつも時計塔で・・・・・・」
「何ですって!?い、いや、きっと大丈夫ですよ、お嬢様!旦那様はきっと避難されているでしょう」
私は少しでもお嬢様を安心させようと根拠のない言葉を並べたが、お嬢様の耳には全く入らなかったようだ。
「お父様、お父様・・・・・・!」
もはや無惨な姿へと化した時計塔を凝視して、がちがちと歯を鳴らしている。
そんなお嬢様の姿を私は見ていられなかった。
「お嬢様、お嬢様、しっかりしてください!」
お嬢様の正面に回って、肩を激しく揺さぶると、ようやく焦点が合った。
しかし、お嬢様は今度は逆に私の肩をすがるように掴んだ。
「オーレン!わたしを町まで連れて行って!」

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