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詰みゲー! 3-30

†††3-30

「贈り物は気に入ってくれたかな?」
目の前に落ちてきた時計塔に目を奪われていた私たちは背後から聞こえた不気味な声に背筋を寒くした。
「お前があまりに小賢しい手ばかり使うので、私も真似したくなったんだよ」
道の幅は広いが、脇道は無い一本道。少なくとも降ってきた時計塔と赤服の間には無い。
つまりは逃げ道が無い。
「おや?小娘が増えているな・・・・・・。お前の娘か?」
「違うわよ!失礼ね!」
失礼なのか?
お嬢様が下ろせ、と暴れ出したので、仰せのままに、と下ろしてやった。
「おやおや、これは失敬」
「・・・・・・アンタたち、この町の人をどうしたのよ」
お嬢様は赤服たちのことを知らないはずだが直感で犯人だと理解したのだろう。冷静さと怒りと隠し切れない恐怖の混ざった声で尋ねる。
「つくづくお前たちは同じことを聞くんだな・・・・・・。彼らならそこにいるだろう?」
淡々とした口調で何でもないことのように言った。
「そこ、だと?」
「そこだ」
赤服はそう言って私たちを、いや、私たちの後ろにある時計塔を指さした。

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