FC2ブログ


北の海の魔女 90

†††90

「ふふふ、君があんなことを考えていたなんてね」
地面に落ちていた木の枝をリズミカルに振りながら、ホルトゥンが笑う。
「正直以外だったかな・・・・・・。君は僕にも全部話してくれなかったし」
魔法使いはやや非難の色を込めた口調で言う。
「悪かったね。君は宮廷魔法使いだったし、あるいは僕の敵になるかもしれない、と思ったんだよ」
少年は素直に申し訳なさそうに謝った。
「信用無いなあ。王様が僕に命じた言葉を忘れたのかい?」
「えっと・・・・・・、僕に協力しろ、だっけ?」
「『おぬしをその子に付けることにしよう』って命じられたんだよ。僕は今宮廷付きじゃあない」
ホルトゥンはそこでビシッと少年を指さして断言した。
「君に付いているのさ!」


・・・・・・このときのホルトゥンがちょっとカッコよかったので鳥肌が立ってしまった、というのは少年だけの秘密。

†††
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)