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詰みゲー! 3-36

†††3-36

「いや、大丈夫忘れてないわよ、うん」
傍から見ると明らかに嘘とわかるようなどもった口振りで、視線を逸らしてお嬢様が答える。
「本当か・・・・・・?」
半信半疑な視線がお嬢様に刺さる。

「お前たちは俺が襲うとは思わなかったのか?」
赤服が改めて問い直す。
「思わないわ」
「思わないね」
赤服の問いに私たちは二人して頭(かぶり)を振った。
「それはなぜだ?」
「「勘!」」
勘ですよね、うん、勘よ、と私とお嬢様と頷き合った。
赤服は完全に呆れ返っている様子だ。
「だって、あんた全然本気出してこなかったし。それに、」
私の言葉を聞いてわずかに赤服の瞳が揺れたように見えた。
「あんたが悪い奴に見えなくなっちまったからさ」

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