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詰みゲー! 3-40

††3-40

「・・・・・・」
ガン、と赤服は地面に拳を叩きつけた。
地面に大きくヒビが入り、拳の形に陥没する。
「あぁ、逃げられちゃったのかぁ」
間の抜けた声を出して黒服が赤服に歩み寄る。
「・・・・・・申し訳ありません。取り逃がしてしまいました」
赤服は黒服に頭(こうべ)を垂れた。
いいよいいよ、と黒服は笑って手を振る。
「そもそも、彼を殺せ、なんて僕は言ってないしね」
「そ、その・・・・・・」
赤服は何事かを言おうとして躊躇した。
その動揺を黒服は黙って見ていた。
「・・・・・・奴は一人ではありませんでした。取り逃がしたのはもう一人の能力のせいです」
「おや・・・・・・?君の油断のせいじゃなかったの?」
「いえ、その通りなのですが・・・・・・」
その時、黒服は赤服の『障壁』の損傷に気づいた。
「・・・・・・それは誰が?」
「これ、ですか?これはそのもう一人の小娘に・・・・・・」
「へえ・・・・・・」
黒服は顎に手を当ててなにやら考えているようだった。
そのまま広場に戻ろうとする黒服に、赤服は問いかけた。
「あの、連中はどうしましょう・・・・・・?」
「そうだね・・・・・・。まあ、今はやることがあるからね」
黒服は歩みを止め、振り返って少し笑った。
「その小娘は後回しさ」

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