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詰みゲー! 3-43

†††3-43

「ところで私たちをどこに連れて行くんだ?」
前から、縛られた私、とそれを連れる門兵一人、そして自由に弾むように歩き回るお嬢様の三人でどこぞへと向かっている。
「駐屯所。お前たちの処分はそこの所長に任せる」
「所長ねえ・・・・・・」
お嬢様はしばらくの間黙って弾んでいたが、
「ねえねえ門兵さん♪」
門兵の前に回り込み彼の足を止めた。
「どうし、」
門兵がお嬢様に発した言葉を聞き終わることなく、お嬢様
は門兵の腹を思いっきり殴った。
門兵は頑強な鎧を着ていたのだが、門兵は気絶したのか膝から崩れ落ちた。
「・・・・・・何をしているんですか、お嬢様」
にやにやと門兵の兜を取って彼の様子を確認しているお嬢様を思わず問いただしてしまった。
「ん?生死確認」
「洒落になってない!違う!そこじゃない!どうして殴ったんですか!?」
「え?あー・・・・・・。ほら、このままだと駐屯所に連れて行かれるところだったじゃない?」
お嬢様は倒れた門兵の傍らに立ち、人差し指を立てて説明をする。
「私たちは今すぐに、かつ責任をもって、あの町での出来事をこの町の誰かに伝えなければならないのよ。所長程度の人間には伝えられないわ」
「・・・・・・」
「わかった?」
「は、はい。お嬢様」

今のお嬢様の口調が記憶を失くす以前のお嬢様に似ていたので少し・・・・・・驚いてしまった。

「ほら、早く行きましょう♪」
「はい、お嬢様」
・・・・・・早くお嬢様の記憶が戻るといいが、と思いつつどこか粘っこい不安を断ち切れないまま、私は先を走るお嬢様の背中を追いかけていった。

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