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北の海の魔女

あるところに男の子とその妹が住んでいました

二人には両親がいませんでしたが二人で仲良くなんとか暮らしていました

食べ物の無い日には隣のおばさんに、

薪の無い日には、向かいのおじさんに頼みに行きました


ある寒い冬の日のことです

どんどん、どんどん

家の戸をたたく音がします

薪を燃やして暖炉の近くであたたまっていた兄妹は突然の来客に驚きました

男の子が戸をあけるとおばあさんが立っていました

なんとなく異様なかんじのするおばあさんです
黒くて汚いローブに黒いとんがり帽をかぶっています

「なにかごようですか?」
男の子がきくと、

「そのこをおくれ」
とおばあさんは暖炉のそばの妹を指さしていいました

男の子はびっくりしすぎて声が出ませんでした

「文句はないようだね、もらっていくよ!」
とおばあさんが叫ぶとものすごい風がふいて男の子を吹き飛ばしてしまいました

「おにいちゃん、おにいちゃん!」
妹が叫んでいます
男の子は風が強くて動けません

「あははははは!この子はこの『北の海の魔女』がもらっていくよ!」
魔女はそう叫ぶと出ていきました

ようやく男の子が動けるようになったときもう魔女の姿は影も形もありませんでした

***
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