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北の海の魔女 102

†††102

ホルトゥンが『幻影』を再発動し、偽の<大将>を作る。
<大将>が外に向かって叫んだ。

<誰かいないか!>
すぐにやってきた警備兵に<大将>が命令を与える。

<将校を一人呼んでこい!>
「では、チョコ少将を呼んで参ります」
「うむ」

<大将>は満足げにうなずいた。



「お呼びですか、閣下」
ものの数分でチョコ少将が大将の部屋へやってきた。

<おぬし、これからこの者らに付いて行き、和平の使者となれ>
「は、・・・・・・。わ、へいの使者、でありますか」
<そうだ。陛下の密命が下った。この戦は中止じゃ>
「なるほど・・・・・・。了解であります!」
<よいな、おぬしは陛下の代理で行くのだ。冷静かつ的確に判断せよ。道中では何があっても漏らしてはならん>
「もちろんです、閣下。命に代えて口外しません」
<よし、ならば行け。・・・・・・ああ、それとワシは今から今後のことを集中して考えるから許可するまで誰も通すな、声もかけるなと警備兵に伝えてくれ>

ホルトゥンとグルップリーと士官は<大将>に敬礼し部屋を出た。
しかし、現実では大将も部屋を出ているのである。縛られてグルップリーに担がれているのである。

「大将が許可するまで誰も通してはならない。声もかけるな」
「はっ」
「ではよろしく頼むぞ」

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