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詰みゲー! 4-18

†††4-18

ミリアとジョンはひまわりを探して庭園の中を歩き回っていた。

「・・・・・・よりどり緑だな。ほとんどジャングルじゃないか」
「羽虫もけっこういるしね」

あちこちに置かれた鉢植えや、地面に直接植えられた木々の間を縫うようにして二人は歩いていった。

「この辺だと思ったんだけどなあ・・・・・・」
「そろそろいいだろ。あんまり音を立てるとみんな起きちまうよ」
「もう少しだけ・・・・・・。あっ、あった!」

えっ、と驚いてジョンがミリアの指さす方向を見ると確かに二本のひまわりが別々の鉢植えに入れられていた。

しかし、花は咲いてはいなかった。

「咲いてない・・・・・・」
「時期じゃなかったんだよ。これでいいだろ?もう戻るぞ」
「よくないわよ。そうだ、これからこのひまわりがいつ咲くか毎日見に来ましょうよ。それがいいわ」
「やだよ。めんどくさい」
「そんなこと言わないでよ。あたしがやりたいんだから。ジョンもやりましょうよ」
「だったらミリアが一人で見ればいいじゃないか」
「あたし一人だと忘れちゃうのよ。ジョン、お願い!」
「・・・・・・」
「お願い!」
「・・・・・・」
「わかったわ。じゃあ、賭けをしましょう」
「わかったわじゃねえよ。賭けってなんだよ」

賭けとか勝負とか本当に好きだなあ、と思いながら自分よりやや背が低く、目がやたらと輝いている女の子を見る。

「先にひまわりが咲いているのを見た方が勝ち!どう?やる?」
「勝ったら?」
「敗けた方に一つお願い事ができる、ってのは?」

ミリアはこれ以上ないほどに歯をむき出しにしてニヒヒヒヒ、と笑う。

(本当に楽しそうな笑顔だ。自分が負けるなどとは微塵も考えていない。・・・・・・それを負かすのも面白いな)

ジョンもミリアと同じようにニヒヒヒヒと笑った。

「よし、乗った」
「はい、じゃあ決定!」

ミリアが握り拳を突き出し、ジョンはそれを拳で軽く突き返した。

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