FC2ブログ


詰みゲー! 4-22

†††4-22

王女クラリスの襲来の三日後。ジョンは屋敷に昼寝に来たベンと玄関ホールで出くわした。

「・・・・・・ふーん。そりゃあ、あれだ。『次世代の軍の中核をなすであろう者達と交流を持っておけ』って意味だよ」
「次世代・・・・・・?」

仮眠を取るために屋敷に来たベンに、玄関ロビーで、ジョンは三日前の出来事を話した。前から来ると言っていた王女が来た、王様の命令でここに住み着くらしい、といった具合に。
ついでにジョンはクラリスの言っていた「王様の命令」の意味をベンに聞いてみたのだ。

「王様は多分、お前が訓練してる所はよほど『イイところ』だと思ったんだろうぜ。きっと次世代の幹部候補生達がわんさかいるようなところだと思ったんだ」
「幹部候補生???」
「・・・・・・わかるよな?将来のお偉いさんだよ。まあ、お前はこの戦役で勇者という称号にふさわしい活躍をすれば確実に大出世さ。間違いない」
「何言ってんだよ、ベンもだろ」
「ふ・・・・・・。まあな」

ベンはジョンの問いかけには答えず、ひらひらと手を振った。ジョンは俺には活躍なんて無理さ、と言っているのだと解釈した。

「ベンならいけるさ!一緒にがんばろうぜ!」
「あーはいはい。わかりましたよ。・・・・・・じゃあ、俺は姫様の所に挨拶に行くわ。一応、『住人』だしな」

そう言ってベンは階段を上り始める。クラリスの部屋に行くためだ。

「ああ、わかった。また後でな」
「仮眠したらすぐ出るよ。忙しいからな」

中庭に消えていくジョンに階段の上からベンは手を振る。

「・・・・・・無邪気なヤツだな」

一言つぶやくとベンは、はあ~、とため息をついてクラリスの部屋に向かった。面倒だったのだ。

†††
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)