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詰みゲー!4-41

†††4-41


深夜に屋敷から抜け出そうとしたジョンはあえなくオーレンに見つかってある部屋に案内されました。

「失礼しまーす」
「あら、もう来たの?」
「あれだけ脅したのになァ……。ワシの負けか」
「はい。早く一万ゴールド払ってください、准将」
「私にもですよ」
「くそおおおぉぉぉ・・・・・・」

目の前の状況が理解できずに入り口に突っ立ったままのジョンであった。


***


「ジョンがどれくらいで屋敷から出ようとするのか賭けておったのだよ」
「いえ、また出ようとするのかどうかで賭けたのよ」
「結果は私たちの勝ち。儲かったわ、ありがと」
「・・・・・・ただの賭けでこんな夜中まで起きていたんですか?」
「まさか。賭けはただの暇つぶしよ。本題はこれから。・・・・・・オーレン、彼女を」
「わかりました」

彼女って誰だ、とか疑問に思う間もなくレインがジョンに話しかける。

「ジョンはスキルを使えるようになった?」
「いや」
「じゃあ、スペルは?」
「シャープに聞いたんだろ?どっちもまだだよ」
「そうイライラしなさんな。本来は習得に何年もかかる代物よ。三ヶ月くらい経ったかしら?その程度で覚えられるわけがないのよ」
「え?そうなのか?」
「ああ。だからワシも別に期待はしてなかった」
「早く言ってくれよ。俺には才能が無いんだと思ってめちゃくちゃ落ち込んでたんだし、焦ってたんだぜ?」
「それはすまなかったな。水虫が心配でそこまで気が回らんかった」
「弟子より自分の水虫かい!」
「・・・・・・とにかく、ここいらで両方覚えときましょう」
「は?どうやって?習得には何年もかかるんだろ?『隠者の忍び屋敷<ハイドアウトマンション>』でもせいぜい一年しかいられないぞ?」
「フッフッフ・・・・・・。まあ、見てなさい」

その時、部屋の奥か眠たそうに大あくびをする少女が現れた。

「なによ、こんな時間にたたき起こして・・・・・・。起こされるこっちの身にもなってよね・・・・・・」
「ごめんごめん。でもあなたもババ抜き一緒にやればよかったのよ」
「いやよ、そんなジジ臭い。いや、ババ臭い・・・・・・?とにかく、徹夜なんて真っ平だったのに、起こされるなんてっ」
「ごめんって。魔譜の値上げを上に掛け合ってあげるから」
「マジで?やったー!レイン大好き♪」
「調子いいわねえ、全く・・・・・・」

ぽっかーんとしているジョンにレインが気づいた。

「ああ、ごめん。彼女はえーと・・・・・・」
「ヒドい!親友の名前を忘れるなんて!あたしはアニーよ。アニー・ミルキーウェイ」
「これはどうも。・・・・・・ジョンです」
「ジョンだけ?」
「・・・・・・今のところは」
「おや?サッキー・ジョンでは?」
「アンタは親友の名前から覚えろ!」
「さーて、ジョン君・・・・・・」
「う・・・・・・。なんですか、アニーさん」
「君はいつもどんな夢を見ますか?」


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