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さまよう羊のように 8-8

†††8-8


「マジか・・・・・・。でもそれしかないかなあ・・・・・・」
「しょうがないって。腹、括れよ」
「んなこと言ったってなあ・・・・・・」

ぼやくナッツをココが急かす。
銃をガンガン撃ちながらギャットが叫ぶ。

「それで行くんだな?行くんだな!?」
「ああ、行くよ!」
「あーもう!わかったよ!」

ココの返事を聞いて、ギャットではなくナッツが叫んだ。

「よし・・・・・・。お前ら床に伏せて耳もふさげ・・・・・・。よっ、と」

ギャットは何かを放り投げると部屋に倒れ込んで耳をふさいだ。慌ててココとナッツも同じように倒れ込み、耳をふさぐ。
ばぁん!という爆発音と振動が伝わってきた。どうやら手榴弾を投げたらしい。

「そんなモン持ってたのかよ・・・・・・」
「ああ、危なかった。そろそろ逆に使われる頃だったから気が気じゃなかった」
「あれで外の連中いなくなったんじゃないか?」
「甘いぜ素人さん。もっと他にひかえてる奴がいるよ。とっとと行こうぜ。蜂の巣にされたくなかったらな」
「よし」

三人でじりじりと窓に詰め寄り地面を見る。怖いがちゃんと見ておかなければ怪我をする。
ちょうどよい所に中々に高い街路樹があった。すぐ側にはかなり高そうな黒の外車が停まっている。運転手はまさか四階から人が降ってくるなんて想像もしていないだろう。心臓に悪いかもしれないが仕方ない。

「見てくれ正面。あそこに木が生えてるだろ。黒い外車の近く。アレに向かって飛ぶんだ。木をクッションにすれば死にはしないだろ」
「よーし、オーケー・・・・・・。じゃ、さっさと行こうぜ」

がん、とギャットが窓ガラスを蹴落とす。
下に人がいたらどうする、なんてことはもう誰も言わない。そんな場合じゃない。

「3、2、1、行くぞッ」

ギャットの合図で三人は街路樹めがけて思いきり跳んだ。


†††
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