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さまよう羊のように 8-9

†††8-9


三人は街路樹めがけて四階の高さから飛び降りた。窓からぴょんっと。今まさにココ、ナッツ、ギャットの三人の内蔵は自由落下によってふわふわと浮き上がりつつあった。

「「「~~~~ッ!!!!」」」

声にならない叫び声とともに三人は落下し、その視界には街路樹が近づいてくる。
ぼすぼすぼすっ。三人が街路樹の横に取り付き、枝を必死につかもうとする。しかし、木は彼らの衝撃を和らげてはくれたものの、枝をつかもうとする彼らの手はすげなく振り払った。
結果彼らはことごとく木から落ちた。
ココは落ちたときの体勢がよかったのか比較的早く立ち上がった。

「うー・・・・・・、痛え・・・・・・。おい、ギャット、ナッツ、大丈夫か?」
「なんとか・・・・・・」
「ちょいとやばい・・・・・・。アバラ骨イッちまったかもしれねえ・・・・・・」

ココ、ナッツはほぼ無傷だったが、ギャットは木から落ちる際、肋骨をモロに打ってしまったらしくかなり苦しそうだった。

「立てそうか?」
「大丈夫だ。さっさと行こう。奴らを巻かないと・・・・・・」
「おやおや、どこに行くのかね。折角見つけたというのに」

三人組のすぐそばに停まっていた黒い高級車の窓がゆっくりと下りた。


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