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詰みゲー! 5-1前半

北の海の魔女の次話を加筆修正する時間が無いので代わりに詰みゲー!を掲載します。まだ詰みゲー!の定期更新はしません。こいつの方がもっと書けていないので。本当にその場しのぎです。来週こそは北の海の魔女を載せます(超希望的観測)。
なお、今回の話は修正されるかもです。そこんとこヨロシク (*´∀`*)ノ!

五章から〈〉とか《》の付け方が変わります。あんまり気にしないで欲しいです。


第五章  盤上の仮面舞踏会

†††5-1 選択


〈隠者の忍び屋敷《ハイドアウトマンション》〉の中。玄関ホールにて。数十の蝋燭の灯を携えたシャンデリアの下で、勇者ジョンと将軍シャープを仲間が取り囲んでいた。旅立つ彼らを見送るためだ。

レイン中佐がいつになく真面目な顔をして指を三本立てる。彼女の瞳の中で蝋燭の灯がゆらゆらと揺れた。

「さて、勇者サッキー・ジョン君。セントリア大陸に向かうには三つの経路があります。一つは陸路。〈パンサー〉という乗り物と列車を乗り継いで〈陸橋《グランドブリッジ》〉を越えて中央大陸《セントリア》に入ります。目立たないため、危険性は最も低いでしょう」

レインが立てていた薬指を折る。残りは二本だ。

「次は海路。やはり〈パンサー〉と列車に乗り港町に向かいそこから魔動船〈ダック〉に乗り換えて航行し、中央大陸《セントリア》に侵入します。海中に魔物はいませんが、飛行型からの襲撃を受けるか上陸の際に待ち伏せを食らう恐れがあります」

レインが中指を折り、最後に人差し指が残った。

「最後は空路です。〈キャシャラト〉という魔動飛行船に乗って移動します。首都から空を一直線に突っ切って中央大陸《セントリア》に侵入します。この経路が最も危険ですが同時に最も早く中央大陸《セントリア》に上陸できます。ジョン、一体どの経路で行きますか?」

ジョンはレインの問いかけに間髪入れずに答えようとした。
しかしジョンは途中で口を閉ざしシャープの顔を見上げた。そんなジョンにシャープが厳しい声で言い放つ。

「ワシの顔色など伺わなくていい。今回の作戦のリーダーはお前だから好きなように決めるがいい」
「ええ、俺がリーダー!?」

ジョンが驚いてレインやオーレンの顔を見ると二人とも頷いた。すでに相談してあったことのようだ。
ならば、とジョンは晴れ晴れとした表情で断言した。

「空路で行く。俺たちは一刻も早くミリアを助けなければならない。だから空路以外の選択肢は、無い」
「やはり空路ですか。せいぜい気を付けてくださいね」

レイン中佐はやれやれ、とでも言いたげに首を振ると玄関ドアへ歩いていった。

「それでは、あなたの言うようにマジで一刻の猶予も無いのでとっとと出発しましょうか」

レイン中佐が屋敷のドアを開くと、外から風が吹き込んで彼女の髪をひらりと靡かせた。その様がジョンにミリアを思い出させた。思わず拳をきつく握りしめるジョンの肩をロベルトが叩く。

ジョンは振り返り、ロベルトだけでなくクラリス、キティにも宣言した。

「必ずミリアを連れて帰る。それまでみんな元気で」
「健闘を祈っています」

ジョンが拳を突き出すと、ロベルトは黙って自分の拳を突き返した。次にクラリスが、続いて彼女に抱えられたキティが小さな足でそれに倣う。

ジョンは寝食を共にした仲間たちと別れを済ませるとシャープたちと共に屋敷を出ていった。


*** この話は5-1の前半です。また今度全編を載せます。
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