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北の海の魔女 11.0

†††


「ふう、そろそろ朝食をつくりましょう」
アリスはぞうきんを持った手であせをぬぐいながらいいました

「だれの?」
「魔女のぶんにきまってるじゃない」
「わたしたちのぶんは?」
「あるわ。とってもすくないけど」

そこでアリスは声を低くしました
「それについてはまたあとでね」



アリスはおんなのこをやはりひろい台所へとつれてきました
「ひろいわね」
「まあね」

「食材はとなりのへやにあるし、やしきのうらの畑にもはえてるわ。・・・・・・畑の管理もしごとのひとつよ。おぼえておいて」
「わかった」
「火打ち石と薪はここにあるわ。包丁はこっち。肉とあぶらはそっちのへや。水はやっぱりうらにみずがめがあるからすこしくんでくるといいわ」
「わかったわ」
「しつもんはない?」
「どうしてわたしにそんなことおしえるの?」
「朝食はあなたにまかせるわ」
「え?」
おんなのこはびっくりしました

「ど、どうして?」

アリスはもうしわけなさそうにいいます
「魔女にとめられてるのよ。・・・・・・まえにしっぱいしたから」

「どんな?」
おんなのこはふしぎに思って聞きました。

するとアリスは困ったようなへんなかおをして
「まあ、とにかくしっぱいしたのよ」
といって台所から出ていこうとします

「ほんとにいっちゃうの?」
「うん。あとでまたもどってくるから、なにか作っておいてね」

そういいのこしてアリスは いってしまいました

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