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北の海の魔女 13.0

†††

「それじゃ」
男の子が手を挙げます。オオカミは盲目でもまるで見えているかのように頭を上げました
「それでは、また」

オオカミと男の子は別れました

オオカミは広い野原を目が見えないにも関わらずかなりの速度で走っていき、しばらくすると見えなくなりました

男の子はしばらくそれを眺めていましたが、オオカミの姿が見えなくなると、城に向き直りました。
城まではまだ距離があるもののその迫力は十分ありました。
「大きいなあ・・・・・・」

道なりに進むと城まで小一時間で着くでしょう。そこまで近くに来たのですがその道のすぐそばにはまだ崖がありました。あのオオカミが落ちた崖の続きです。高さは無くとも幅の広い大きな崖だったのです。
男の子たちは道なり、つまり崖の下に沿って歩いてきました。
もう少しです。男の子は十日ほど歩きっぱなしだったので痛む足をこれで最後だと言い聞かせて歩いていきます。
王様のいる町に着けばきっと誰か「北の海の魔女」について知っている人がいるはずです。
そうなればきっと妹を助けることができるでしょう。

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