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北の海の魔女15.0

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「ありがとう。助かったよ」
馬車の中から男の子が助け出した男は地面に座り込んで言いました。
身なりがよく、服装も男の子が見たこともないほど豪華です。

「何があったんですか?」
男の子はなぜ馬車が崖から落ちたのか尋ねました。

「馬車をとめて休憩していたんだが、留め具が外れたらしい。いきなり動き出して崖下へまっさかさまだよ」

なるほど馬車の残骸はあっても馬はいません。馬を放して休ませていたのでしょう。

「もうすぐ王都に着くから休まず行こうかとも思ったんだがね・・・・・・。今回は間違いだったようだ」

男は苦笑いをして男の子をみました。どこかケガをしているのでしょうか冷や汗をかいています。

「どこかケガを・・・・・・?」
「うむ・・・・・・。おそらく何カ所か骨を折ってしまったみたいだ」
そして崖の上を見上げます。

馬があればなんとかなったかもしれない、と考えているのでしょうか。しばらくして男は首を振って男の子に向き直って言いました。

「すまないが王都へ行って助けを呼んできてもらえないか?ちょっと動けそうもない」

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