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北の海の魔女 24.0

†††24.0

「大丈夫かい?」
「大丈夫。・・・・・・よいしょっ・・・・・・!」
男の子は足を悪くした男の腕を担ぎなおしながら言いました。
ケガをしてしまった男に肩を貸して数時間歩いていますがまだ城は遠く、さらに数時間かかるでしょう。日が暮れてしまうかもしれません。
男は杖を使って男の子になるべく体重がかからないように歩いていますが、その歩みはどうしてもぎこちなく、遅く、不安定でした。倒れて男の子に助けてもらうことも二度や三度ではありません。

「・・・・・・やはり君だけでも、先に」
「何度目ですか。僕は行きませんよ。あなたは連れていきます。早くここを通り抜けさせたいのなら足を動かしてください」
男の子は男の十何度目かの提案を途中で遮った。
男がおとなしく懸命に痛みに耐えて歩いていたその時。
「来たか・・・・・・」
男が苦々しげにつぶやきました。
盗賊です。

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