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北の海の魔女 32.0

†††32.0

しばらくして少年は洞窟の中へと連れ込まれた。アジトだろうか、そうでないといいけど、と思った。
奥へと進んでいくとそうではないことがわかった。生活の跡が見られなかったからだ。少年はまたほっとした。アジトだったら殺されると決まったようなものだからだ。

「そいつを転がしとけ」
リーダーが腰掛けながら洞窟の更に奥を指さす。さっきの若い男に指示したようだ。
「おら、付いてこい」
若い男は少年の体にくくられた縄を乱暴に引っ張った。

「座れ」
言われたとおり少年は座った。
すると若い男が横から思い切り少年の横っ面を蹴った。
「へへ、転がしとけって言われたもんだからな」
そう言って笑ったのだった。

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