FC2ブログ


北の海の魔女 33.0

†††33.0

若い男はしばらくは少年を殴ったりしていたぶっていたが、少年があまりに無反応なので、
「何か言えっ、おらっ!」
「おいっ、こらっ!」
「ちっ、つまんねえの」
と三段変化の末におとなしくなった。
少年はいつでも逃げられるように縄を切ったりしておきたかったが、生憎と、ナイフはすでに取り上げられていたし、そう都合よく役立ちそうな物は落ちていなかった。
都へと向かった男のことを考えようかとも思ったのだが、知らない情報が多すぎてどうにもならなかった。あっちはあっちで上手くやるよう祈るしかない。
そういうわけで他にやることもなかったのでリーダー達の会話に聞き耳を立てていたのだが、若い男が見張っている目の前で下手に位置を変えるわけにもいかず、ろくに何も聞こえなかった。
結局、少年は眠りに落ちてしまった。

†††
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)