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北の海の魔女 36.0

†††36.0

訳がわからずに目を真ん丸くする少年にその男は笑いかける。
「僕は宮廷お抱えの魔法使いだよ。君を助けに来たんだ」
少年は頭の中が真っ白になってしまった。
思うことはただ一つ、『この男を信じてもいいのか?』、だった。
「一つ、いいかな?」
少年はようやく一言を絞り出した。
いいよ、と自称魔法使いが言う。
「証拠は、ある?」
自称魔法使いはきょとん、としてしばらく少年の真剣な目を見、いきなり笑いだした。
「あははは、・・・・・・ごめんごめん。子供が言うセリフとは思えなくてね。・・・・・・ちょっと待ってよ」
そう言って自称魔法使いは持っていた鞄の中に手を入れて中を探り始めた。
そのときである。
「お前!何をしている!」
お頭の声だった。

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