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ドレス&タキシード1

新しいやつでーす!
でも一話完結でテキトーに書くのでそこんとこヨロシク!



†††

ここはとある国のお城の中。数ある廊下のうちの一つ。
今、そこに聞こえるは二つの大きな足音。

「姫様ー!今度という今度は許しませんよー!」
「ほーほほほほ!なんのことかしらー?」
先を走るのはドレスを着た姫。後に続くのはタキシードの執事。
この二つの足音を聞いて廊下で仕事をしていた家来たちは手早くそこから撤退していく。
姫が袋小路に入る。お城では廊下にそんな所さえあったりする。執事はそれを見てにやりと笑う。
「姫様!さあ、観念・・・・・・して、下さい・・・・・・」
しかし、そこにはいるはずの姫はいなかった。
「あー!またやられたー!」
・・・・・・そう、お城には隠し通路というものもあるのだ。

†††

「ふふふ、まだまだね」
姫の部屋に戻ってきた執事は優雅に紅茶を飲んでいる姫をげんなりした顔で見つめた。
姫様だ。
「ひどいですよ、アレは」
「まあまあ。約束は約束よ。捕まらなかったわ」
「はあ、そうですね。その通りです。今日も姫様の勝ちです」
やった、と姫は嬉しそうに叫んだ。

この姫と執事はある約束をしている。
それは、
『一日に一回だけ姫がイタズラをする。執事がそれをやめさせるにはイタズラの後で逃げる姫を追いかけて捕まえなければならない』
というもの。
さて、そんなこんなで今日は四十七日目。

今日は執事の背に『私の命令として仕事をさせてもいいわよ』と書いた紙を貼ったのだ。

家来たちも心得たもので顔色一つ変えずにしめたもの、と自分の仕事を執事にさせた。
結果、執事は背中の紙に気づいてそれを床に叩きつけるまで休憩なしで働き通しだった。

「ホントにひどいですよ、もう・・・・・・」
なおもぼやく執事に姫は笑って謝る。
「わかったわかった、ごめんごめん。明日の昼食はあんたの好きなものでいいから」
「・・・・・・本当ですか?」
「本当」
「じゃ、じゃあ、ステーキが食べたいです!」
「そうしましょう」

これで仲直り。今日も元通り。そして明日もまた同じこと。繰り返し、繰り返す。いつまでも続く追いかけっこ、いつまで続くか追いかけっこ。

†††
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